【★4.0】『THE WHITE TIGER』

インド映画

『The White Tiger』基本情報

2021年公開

125分

英語(ヒンディー語も原則キャストが担当)

監督 ラミン・バーラニ

出演

プリヤンカー・チョプラー

ラージクマール・ラーオ

ナルニーシュ・ニール

アダルシュ・ゴウラヴ

『The White Tiger』の評価

ビーグル情報館独自の評価です。

全体

物語

配役

音楽

踊りなし

映像

演出

一言コメント

最後の怒涛の転がり落ち感を除けばすごく面白い映画でした。

『The White Tiger』あらすじ

インドの小さな村に生まれた主人公は、学校にも行かずに祖母の営むチャイ屋で働かされていた。

ある日、村に訪れた富豪を見て「この人が自分のご主人となる人だ」とひらめき、その富豪の元で働くことにする。

『The White Tiger』感想

貧しいインド人の映画というと、『スラムドッグ$ミリオネア』を思い浮かべる人が多いと思います。「インドの今を知って欲しい」的な教師の思いなのか、高校生の時に学年集会で映画を見る際に『スラムドッグ$ミリオネア』をみました。当時の私はインドに全く興味がなかったので、「へえ〜!こんな恐ろしい世界があるものなのか!」とかなり軽く考えていました。舞台だったムンバイがどんな街かすらにも興味がなく、「インドって東南アジア?だよね、東南アジアだし汚くてゴキブリ多そう」くらいの考えしかなかったと思います。(今考えるとめっちゃ失礼)

2年前、インド沼に落ちて1年くらいしてから原点回帰のために『スラムドッグ$ミリオネア』を見直した時はすごく複雑な気持ちになりました。

「インドを誇張しすぎて、おかしくない?」ということです。

細かい点でインド文化に対するリスペクトが足りていないと感じさせる点が多いのも少し引っかかりますが、貧困問題に対する描き方がどこがとは言えませんが全体的に西洋的だなと感じてしまいました。

私はインド人ではないので、インドの貧困格差問題に対する微妙なニュアンスまで理解し切れてるとは言えません。それでも『スラムドッグ$ミリオネア』は「西洋人が思うインドの貧困問題をインドっぽく作ってみました!」という押し売り感が強くて、少し嘘っぽくて受け入れがたい映画だなと今は思ってしまいます。結局、アメリカや西洋諸国の異国インドに対する認識は貧しい・汚い・野蛮な国なんだと強く感じました。(当時あの映画を観てなんの疑問も感じなかった自分を恥じました。)

 

今作『The While Tiger』は『スラムドッグ$ミリオネア』よりも、よりリアルなインドの貧困っぽいなと思います。というよりも、「こういう人はいそう。というかお手伝いさんで似たよう人見たことがあるなぁ」という説得力が強かったです。

最後の20分に入るところ(どうして使用人を抜け出したのか)まではすごく良くできていて、教育がなくて、人に従う以外何かをできるとも思っていない主人公の心理をすごく良く描写しています。ただ、最後の20分(どうやってビジネスで成功したか)だけは少し陳腐な感じになってしまったかなと思います。