コロナ禍のファーマー・プロテスト中で、インドの農民は記録的な小麦の収穫をみせる(2021年4月29日)

インド時事ニュース

インドでCOVID-19の感染の拡大が急増している間、ニューデリーの郊外では、何千人もの農民が依然として街の一角をを占拠しており、彼らが害を及ぼすと言っている政府の法律に抗議して数か月間座り込みを続けています。

ナレンドラ・モディ首相の農業をより効率的にすることを目的とした改革を取り消させようとする運動が組織化されていることを強調し、農民は今年の小麦の収穫を運ぶため村から船で移動しています。

少なくとも農民の観点からは、物流は機能しています。 彼らは今年、記録的な数字でもある1億900万トンを集める予定であり、一部の専門家は農民の怒りの強さを政府は過小評価していると言っています。政府にとって頭痛の種の一つになっています。

貿易筋によると、抗議をしている農民たちをなだめるために、州の穀物購入者は、保証された価格で大量の小麦を調達しなければならない可能性がたかく、すでに予算を食いつぶしており、備蓄庫の余裕もありません。

独立した農場および食品政策の専門家であるデヴィンダー・シャルマ氏は、「政府は、農民が収穫に向けて農地に帰るときに座り込みがなくなると考えていましたが、農民はより賢明な戦略を考え出したようです。」と述べた。

「彼らはさらに長い間ここにいると思います。」

農業政策立案に関与した高官は、政府が農民と数回の協議を行ったと述べた。

「政府は農民と一緒に座り、彼らの不満に対処することに尽力しています。農民にもまた心を開いてほしい。」と当局者は言いました。(取材NGだったため名前は伏せています。)

抗議指導者のアムリーク・シンは、抗議は必要な限り続く可能性があると信じています。

彼は農民が穀物栽培のために一時的に帰ったにもかかわらず、デモ参加者の数がどのように一定であったかを説明しました。

アムリーク・シンは、農民のグループが小麦の収穫に村に戻るたびに、同じような規模のグループが抗議に参加することを確実にするために、ボランティアが村の名簿を準備してくれましたと語ります。

シン氏は、パンジャブ州とウッタルプラデーシュ州にも同様の取り決めがあり、これもインドの穀物地帯のごく一部であると述べています。

でもの場所になっているシングーでは、夏の間に抗議をしている農民を収容するために白いテントとわらぶき屋根のコテージ、農民が水分を補給できるように伝統的なインドのシロップや共同キッチンを指導者は買いだめし始めました。

アムリーク・シンの名簿に載っている農民の1人は、4月中旬にデリーの北約100 kmにあるシャージャハーンプールに収穫に参加するために帰郷したラジェンドラベニワルです。 彼は収穫が終わったらすぐに抗議に戻るつもりです。

「私は村から23人の農民と一緒に来ました」と55歳の農民は金色の小麦で覆われた12エーカーの区画に座って言います。

「大規模な小麦の収穫は、常に輸送の問題を抱えています。とても神経を使うことです。収穫の時期には、誰も畑や村から離れたくありません。」

農業用予算の圧迫

農産物の購入、価格設定、保管において民間企業への規制を緩和し、何十年も続いていた農耕作物の生産者への国家保護を減らす3つの法律に抗議するために、農民は11月にニューデリーに向かって行進を始めました。

モディ首相や一部の経済学者は、インドの農業を近代化し、民間の投資家にとっめより効率的で魅力的なものにするために法律を変える必要があると主張しています。

デリーに通じる高速道路に沿って3つの巨大な抗議団体が占拠しており、何万人もの人が利用する都市デリーへの行進は、警察と農民の激しい衝突で終わることがありました。

COVID-19の症例が急増する中、農民福祉大臣ナレンドラ・シン・トマールは、抗議団体の中でのコロナウイルスの発生を防ぐためにデモを中止するよう農民に求めました。 しかし、政府が農民の要求を認めるまで、撤退しないだろうと主張します。

デモのボランティアはフェイスマスクとスプレー消毒液の配布を開始し、手洗いステーションと手指消毒剤ディスペンサーが設置されました。

昨年デモは勢いを増しましたが、農民たちは作物を育てることも忘れていませんでした。 11月下旬までに、彼らは3,450万ヘクタールに小麦を植え、今年の豊作は400億ドル以上の価値があると推定されています。

この収穫量は国の穀物購入者であるインド食料公社(FCI)に問題を引き起こしています。インド食料公社は、食品福祉プログラムの下で生産量が増加した場合、小麦の購入を増やすことを約束しています。

コロナウイルスの大流行の中で民間のグローバル商社はほとんど機能していないため、FCIの購入量はさらに増加しています。

貿易と業界筋は、FCIの小麦購入は昨年の約3,900万トンの調達を確実に超えるだろうと述べた。

「私たちの考えは農民を支援することであり、私たちはできるだけ多くの小麦を購入することを約束します」と政府当局者は言いました。

新しいマーケティングシーズンが始まった4月1日のFCIの倉庫の小麦在庫は、過去最高の2,730万トンで、目標のほぼ4倍でした。 米の在庫は、目標の1,360万トンに対し、合計4,990万トンでした。

昨年、FCIは1400万トン以上の小麦を一時的な備蓄庫に保管する必要があり、2021/22年にはさらに多くの仮設保管場所を見つける必要があります。

これらにかかる価格の上昇は、インドの食品代に追加されています。

過去10年間で、FCIが農家から小麦や一般的な米を購入する価格はそれぞれ64%と73%上昇し、保管コストも上昇ています。

しかし、FCIが毎月5 kgの小麦と米を食品福祉プログラムのために8億人以上の受益者に販売する価格は、それぞれ2ルピーと3ルピー/kgで変わっていません。

FCIの債務は3.81兆ルピー(510億ドル)にも膨れ上がり、政策立案者を困らせています。

2021年3月までの会計年度に、政府は2020-21年の食糧補助金法案のためにFCIに与えた3.44兆ルピーに加えて、FCIが債務を清算するのを助けるために追加の1.18兆ルピーを提供しました。

インドの財政赤字は、FCIへの追加配分と歳入不足により、3.5%から9.5%に拡大しました。

インドの農民とのバランスを取れる最善手を逃す

一部のトレーダーは、昨年8月から12月にfree on board(FOB)で70ドルから280ドルに急騰したとき、インドが小麦を輸出するまれな機会を逃したと述べています。

Unicorp Pvt Ltdのシニアトレーダーであるラジェーシュ・パパリア・ジェイン氏は、国内輸送補助金20ドルがあれば、インドは500万トン以上の小麦を海外のバイヤーに出荷できたはずだと語った。

「ごく稀にこのような機会があります」とジェインは言いました。 「少額の国内貨物補助金を出し渋ったことで、インドは小麦を輸出するまれな機会を逃したのです。」

政府当局者は、通常のトレーダーとは違い自由に投資などを決定することはできず、価格の変動に応じて輸出入を制限することは難しいと述べています。

昨年12月以降小麦の価格は世界的に下落しているため、高品質のオーストラリアの小麦1トンあたり220ドルから225ドルに対して、インドの小麦は現在1トンあたり約280ドルになっています。 6月から7月までにロシアとウクライナからの物資が到着する予定なため、インドの小麦輸出への扉は完全に閉ざされました。

インドの最近のバンパー収穫は、1960年代の「緑の革命」の結果であり、穀物の輸入を削減するための大規模な農業拡大です。

1960年代の「緑の革命」という穀物の輸入を削減するための大規模な農業拡大政策により、インドの国内収穫は近年余っています。

この余剰な収穫により、2014年と2015年の干ばつによる経済打撃を和らげるのに役立ちましたし、モディ政権が昨年のコロナウイルス封鎖中に無料で穀物を配布することもできました。

しかし、このように大量の小麦の在庫を維持し続けることは、長期的には農業予算に打撃を与える可能性があると一部のエコノミストは述べています。

「解決策は、機敏な輸出政策を策定することにある」と食品政策の専門家であるシャルマ氏は述べます。 「それは政府と私たちの農民にとってお互いに有利な状況になるでしょう。」

出典

THE ECONOMIC TIMES『Amid coronavirus chaos and protests, India’s farmers eye record wheat crop