コロナウィルス第二波によるインドの経済活動への打撃(2021年4月26日)

インド時事ニュース

ナレンドラ・モディ政権では、2020年に突如始めた2か月にわたる封鎖によりインド経済に大きな打撃を与えました。また、現在もコロナウィルスにより国が危機的状況に瀕しているにもかかわらず、前回の都市封鎖と同様の措置を実施する予定は現段階ではないことを明らかにしました。 4月21日、モディ首相は州首相に、「コロナウイルスの蔓延を食い止めるための最後の手段として封鎖を使用しなければならない」と語りました。

このロックダウン計画の却下は、第二波による深刻な経済的な打撃なしに、インドでの感染が落ち着くことを意味するものではありません。 いくつかの指標では、インドの経済が進行中の致命的なパンデミックの波による打撃をすでに感じていることを示しています。この影響の一部は、一部の州政府が課した地方レベルの制限によるものですが、その他の影響は、市民が屋内にとどまることを選択しているためです。

鉄道や車での移動

インドで生産される工業製品の30%以上が電車で輸送されています。鉄道での貨物量は、国の経済活動の重要な指標になります。

インド鉄道のデータによると、ムンバイやデリーなどの大都市を含むインドの多くの地域で、州政府が課した封鎖の下で、インドの1日平均鉄道貨物量は4月に前月比11%減少しました。 鉄道貨物量の減少は、国の一部で需要が減少していることの指標でもある可能性があります。


出典:QUARTZ INDIA

鉄道貨物に加えて、車などによる道路による商品の輸送も4月に減少しました。

これまでの4月の1日あたりのe-way(州を跨ぐ移動のある製品に必須の電子運送状)の平均請求件数は、3月は230万件だったのに対し、約200万件です。


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物品の移動のみでなく、人の移動も減少しています。

夜間外出禁止令は経済の機動性を抑制している

特定のインドの都市では夜間外出禁止令が部分的または完全に課されているため、外出をする人の数は減少しています。

Apple Mapsでの道順のリクエスト数に基づいて毎月作成される、Appleの運転指数によると、4月のインド人の通勤は、過去3か月よりもはるかに少なくなっています。


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失業率の上昇

2020年に行われた都市封鎖の最大の影響の一つは、組織化されていない会社での失業率の急激な上昇でした。 2020年4月、インドの失業率は23%に急上昇しました。

都市封鎖が終了し経済活動が再開するにつれ、雇用市場は回復し始め、2021年2月までに失業率は6.9%に低下しました。 しかし、今月は失業率が8.40%に上昇しました。失業率が10%を超える国の都市部で最も大きな影響を感じられています。


出典:QUARTZ INDIA

インドの事業活動への打撃

これらすべてのコロナウィルス感染拡大による経済への影響は、野村のインド事業再開指数に反映されており、インドでの事業活動が打撃を受けていることを示しています。

このインデックスは、Googleモビリティインデックス、Appleの運転モビリティデータ、インドの電力需要、労働力参加率などのパラメータを考慮に入れています。 4月11日、指数は2月の第1週の99.3から90.4に低下しました。

野村の報告書では、「パンデミックの状況とその成長への影響の両方が拡大し続けています。コロナの感染ケースの増加により、移動が制限されるという公的および民間の傾向が高まっている」と述べています。

文章、画像の出典:QUARTZ INDIA『Charted: The second wave of Covid-19 has started taking a toll on India’s economy』