ナマステ!ビーグル情報館です。
インドと言えば英語に強いと言うイメージはありますよね。我々英語の弱い日本人からすると、インド人の英語のできるビジネスマンは羨ましくも思います。
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言葉の多いインド
インドは憲法で指定されている22の言語があり(訛りのようなものを入れたらもっと有る)「インド語」というものは特にありません。強いて言えば公用語として指定されているヒンディー語でしょうか。
http://www.pandmtranslators.eu/2018/03/english-to-indian-languages-best-rate.html
我々日本人が映画などでよく耳にする機会があるのはヒンディー語、ベンガル語、タミル語、テルグ語など。準公用語でもある英語の普及率はヒンディー語よりも高く、違う地方出身のインド人同士だと英語で話した方が話が通じることがしばしばあるようです(後述)。
しかし「全てのインド人=英語ペラペラ」というのは少し買い被りすぎで、英語がある程度話せるということはある程度の教育を受けた証でもありインドではステータスとなっています。
そのステータス具合を描いたのも『マダム イン ニューヨーク』と言う作品です。この映画では英語の話せる夫と英語教育を受けている子供に囲まれ、英語を話せないことを家族にバカにされながら悔しい思いをしている妻の話。英語が話せないだけで「ママは恥ずかしいから、親子面談にはパパが来て!」と言われる始末。悲しい。
前置きは長くなりましたが、インドの言葉の教育が凄いゾ!という話をしていきます。
三言語政策(Three-language formula)
Q、どの言語?
インドでは三言語を義務教育として教えています。三言語は、
・地方言語
・ヒンディー語
・英語
の三つです。
地方言語がヒンディー語の地方の子供はサンスクリット語や親の地方の言葉を習う事になるようです。
Q、基本は地方言語?
基本的に親が教育のベースとなる言語を決めます。
そのため、お金持ちだったり上昇志向の強い親のいる家庭の子供は英語が中心の学校に進む傾向が強く、あまり熱心でない家庭の子供は地方言語の学校に進む事になるようです。
逆に英語色が強くて地元言語がヒンディー語でない場合、「ヒンディー語より英語の方が得意。っていうか他の地方の人が話すヒンディー語謎!」という人になる事が少なくありません。
そのためインド人同士でも英語で話す方が楽なのです。
英語を使う機会が多い
最近「インド英語であなたもペラペラ!」みたいな本がよく出ています。
しかしインド映画を観まくった私からすると、インド人が英語がうまい理由は子供の時から使う機会が多いって言うのが一番だと思います。
覚えるテクニック的な話もあるかもしれませんが、結局言葉は使わないと喋れるようにはならないので、
聞く→覚える→使う→直してくれる人がいる→反復する→文章を使える!
と言うサイクルがインドの(一定の)家庭や環境では出来上がっているんだと思います。
例えば、夕食どきに
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子供「お母さん!I’m hungry!」
母親「ふふっ、わかったわ!I’m cooking now and Dinner is soon!」
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みたいに英語と地元の言葉を混ぜて話すから、定着も早くなのでしょう。
日本だったらこの会話は
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子供「お母さん!I’m hungry !」
母親「(英語を話すことへの照)すぐ出来るわよ!」
または
父親「気取って英語で話してんじゃねぇぞ」
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と言うように間違ってても英語で会話をする機会をくれる大人が少ない!!!しかしインドでは英語で話す機会が多い…!
また、ヒンディー語の会話とかでも普通に英単語を使ったりして(ルー大柴のイメージ)単語も触れる機会が多いのでしょう。羨ましい。
日本人に難解なインド英語
http://en.enlizza.com/indian-english-or-hinglish/
インド英語と言えば
1.巻く
2.発音が全く違う
3.地元の単語を普通に織り交ぜて来る
4.語順がやや違う
5.クソ早い
など文法を中心に詰め込まれた日本人からするとかなり難解。
例
government→ガバルメント
Water→ウォータル
と、このようにRの音を強調します。
ローマ字読みのように書いてある音を比較的そのまま発音をするインド英語。そのためgovernmentもガバルメントに。日本語のガバメントもいい勝負かな。。
詳しく知りたい方はこちらの本がおススメです
まとめ
別にインドをヨイショするつもりは全くなく、インドの英語も結構問題はあると思いますが我々日本人よりも英会話力は遥かにあると思います。
結局英語は慣れとどれだけ使うかだと思うので、DO NOT BE SHYでガンガン使っていくしかないようです。
英語力が欲しい!