Netflixで観ることのできるインド映画、『ダーティー・ピクチャー』の感想を書いていきます。
Netflixではヒンディー語でしたが、多分原盤はタミル語だと思います。
Contents
『ダーティー・ピクチャー』基本情報
2011年公開
144分
タミル語・英語
監督 ミラン・ルトリャ
出演
シルク役 ヴィディヤー・バーラン
アブラハム役 イムラン・ハシュミ
スリヤ役 ナシーラディン・シャー
ラマカント役 トゥシャル・カプール
『ダーティー・ピクチャー』の評価
ビーグル情報館独自の評価です。
全体
物語
配役
音楽
踊り
映像
演出
一言コメント
芸能界の闇の深さを感じます。
『ダーティー・ピクチャー』あらすじ
映画のヒロインになることを夢見て、故郷の村を飛び出した女は都会で暮らしていた。
やがて男たちを虜にするセクシー女優として流行りを生み出すが、芸能界の裏の汚れた世界に飲み込まれていく。
『ダーティー・ピクチャー』感想
1にも2にも3にもエンターテインメント
この作品の興味深い点は、ミラン・ルトリャ監督なりのインド映画に対する想いや価値観が覗けるところだと思います。
アブラハムのように中身があって問題提起性の高い文芸作品を撮っても、エンターテインメント性がなければ観てもらえない…というのがインド映画の現実なのかもしれません。
(私も鬱々としてるだけの文芸作品はあまり観ないからそういう事だと思うけど…)
シルクのように一過性のエンターテインメントだけでもすぐ潰れてしまいますが、文芸的なだけでも上手くいかない…。
バランスって大事ですね。
最後の30分が全て
芸能界にあまり興味のない私にとっては最初の方から中盤にかけては、たまたま芸能界で時の人になれた女が調子に乗ってるな、程度のもの。
変にセレブリティな家を買ったり、夜な夜なセレブなパーティに顔出したり…と散財をしているので、「堅実に金を貯めればいいのにな」と思って観ていました。
しかし最後の30分でずっといがみ合っていた若手の監督アブラハムとお友達(?)になるシーンは「やっとシルクにも暖かい人間的な繋がりができて良かったね…」という謎の安堵感というか安心感を覚えました。
最後は残念な事になってしまいましたが、「違う形でアブラハムと出会っていたらシルクの人生も違ったのかも…」という淡い希望が生まれ、全体的にロマンチックな後味に包まれた気がしました。
芸能界って怖い
私はあまり芸能界とかの裏事情に興味がないので、スキャンダラスな事ばかりやっているシルクがなんだか哀れに見えてしまいます。ただ、シルクブームが去った後に皆手を返したかのように無視(?)をしだしたのがとても残酷だなと思います。
世界中芸能界とはなかなか厳しい世界なのでしょう。
体型がダイナミック
セクシー女優のソニアの体型が結構ボインボインしてて、日本のセクシーとも違う感じです。
Credit:http://www.santabanta.com/photos/dirty-picture/13156005.htm
お腹周りとか日本だったらボロクソに叩かれそうなボリュームだけど、「セクシー!」ってもてはやされているのはなかなか興味深いですね。
まとめ
芸能界の闇を描きつつもロマンチックに仕上がっていて良かったと思います。
あまり芸能界に興味のない人でも楽しめる作品ではないでしょうか。