【★3.6】『マイネーム・イズ・ハーン』

インド映画

ビーグル情報館です。

突然ですが、皆さんは9・11のテロを覚えていますか?私は当時小学生低学年でしたが、たまたまテレビを観ていてビルが崩れる映像が映ったのを覚えています。

『マイネーム・イズ・ハーン』は9・11のテロに絡めて宗教をテーマにしたヒューマンドラマでした。

『マイネーム・イズ・ハーン』基本情報

2010年公開

162分

ヒンディー語・英語

監督 カラン・ジョーハル

出演

リズワン・ハーン役 シャー・ルク・カーン

マンディラ役 カージョル

ママジェニー役 ジェニファー・エコルス

 

『マイネーム・イズ・ハーン』の評価

ビーグル情報館独自の評価です。

全体

物語

配役

音楽

踊りなし

映像

演出

一言コメント

話はとても感動的で、少し長いけど観ていてとても考えさせられる映画でした。ただ、シャー・ルク・カーンに胃もたれします。

『マイネーム・イズ・ハーン』あらすじ

知的障害を持って育ったイスラム教徒のリズワン・ハーンは、母親や弟に支えられながらインドで生まれ育った。

大人になった弟はアメリカの大学に行きその後もアメリカで働いていた。リズワンも母親の死をきっかけに渡米。弟の会社で化粧品の営業として働いていた時に、美容師のマンディラと出会い恋に落ちる。

マンディラと結婚し、マンディラの連れ子のサミールと三人で暮らすようになる。三人で仲睦まじく暮らしていたが、9・11のテロで生活が一変。マンディラやサミールは夫や父親がイスラム教徒という理由で仕事を干されたりイジメにあったりしてしまう。

ついに、イジメによってサミールが死んでしまい深く悲しむマンディラ。マンディラの笑顔を取り戻すためにリズワンは旅に出る。

『マイネーム・イズ・ハーン』感想

本作は「インド映画好きならとりあえず観よう!」というタイプの王道映画だったので、観よう観ようと思いつつもシャー・ルク・カーンがあまり好きではなかったので躊躇していました。シャー・ルク・カーンってなんかどの映画を観ても同じにしか見えないところがあまり好きではないというか…。今作もアスペルガー症候群の青年役で頑張ってるけれどやっぱりシャー・ルク・カーン!って感じが拭いきれません。

今作はシャー・ルク嫌いでも純粋に楽しめる映画です。特に中高生の歴史とか現代社会の授業で流したら子供も素直に観てくれるだろうし、宗教的な話やアメリカであったたらの話も考えてくれそうで良さそうな映画ですよね。

 

一番辛くなるシーンは、やっぱりサミールが死んでしまうシーン。

ネタバレになりますが、サミールはアメリカのクソガキとに暴行されて打ち所が悪くて死んでしまいます。そのシーンがなんとも人種差別的で私たち日本人(西洋人から見た差別対象)が見てもゾッとします。

その後もイスラム教へのヘイトが高まって、周りのイスラム教の人々に色々な悲劇が起こります。そんなシーンを観ると、「アメリカは自由!移民の国!!」という白人の綺麗事は他の人種やキリスト教徒以外には全く通用しないんだなと思わされます。(キング牧師の話とかで、十分知らされている話だけど)

 

私は一般的な日本人らしく宗教的な意識があまり強くないので、(自分を無理矢理勧誘したりしなければ)誰がどの宗教で何をしててもあまり興味はないのですが、自分が熱心だと逆に他人な宗教感は気になるのかもしれません。

更に、今作を観ていて思ったのは「××教である自分はこうなのに、○○教であるアイツらはどうこうだ」みたいな発言をしている登場人物が多かったことです。この発言はなんとなく宗教という帰属意識が強いから自然に出てしまう言葉かなと思ってしまいました。

私は「東京育ち」という自分の特性への帰属意識が死ぬほど強いので、割と大学以降で東京にやってきてウェイウェイしている人への心の壁を作ってしまいます。それと同じように自分の信仰する宗教への、帰属意識が強まると戦争やテロ、宗教差別がより激しく、より生まれやすくなるのかなと思いました。

世界中が日本のように「えっ…私は仏教徒…?神教…?でもチャペルで結婚式したい> <」というゆるゆるな信仰スタイルの方が意外とうまく回るのではと思ってしまいました。

おわり